日本酒からジンに切り替わるときが、きっと春。

夕方六時を過ぎてもまだ明るくて、
部屋の窓を開け放しても全然寒くなくて、
サンテレビからは常に六甲おろしが聞こえてくる。
よかった、ようやくあの冬は終わったのだ。

そして文芸通信も完成したのだ。
『青衣茗荷の文芸通信』とタイトルを改めて、表紙はこんなん。
文芸通信①1小

べろんと開くとこんなん。
文芸通信①2小
岸本佐知子さんが編訳された『居心地の悪い部屋』をご紹介。
〝居心地が悪くなる”12の短編が収録されています。
それぞれのお話のモチーフをタイトルとともにイラストにしてみました。

さらにべろべろりんと開くとこんなん。
文芸通信①3小
藤野可織さんの新刊「パトロネ」が今月発売されて
それはもうとても嬉しかったので、既刊本「いやしい鳥」と並べて
小躍りで紹介しています。

書店員の時に発行していた「文芸と文庫通信」と同様、
A3用紙に両面コピーしたものを四つ折りにした形です。
ただ、以前は片面カラー片面白黒だったのですが、今後は両面白黒です。
まるで自分のもののように書店のコピー機を使っていた時とは違うのだ。
今さらながらカラーは贅沢だったのだ。ありがとう、お店の偉い人たち。

さて、いくら趣味で制作したとはいえ、やはりどこかで配布したい。
というわけで現在、配布場所を探しているところです。
場所が確定したらまたお知らせします。

毎月発行していく予定です。
よろしくお願いします。

お酒が濃くなる夜に朝は無く昼に謝るが許してくれない。

私は一年半くらい前まで新刊書店の店員でした。
文庫担当を経て文芸書担当となり、
常に本に追われてまみれて生き埋め状態の日々。
楽しかったけれど、
ぷぎゃらーーーーー!!! と
3日に一度は叫びたいくらいに息切れもしていたのでした。
そんな日々のなかにいても嬉々として取り組んでいたのが
文芸書売場で配布していたフリーペーパーの作成。
「文芸と文庫通信」というタイトルで五年半の間毎月発行していました。
A3用紙にすべて手描きで片面カラー片面白黒、
内容は、新刊案内、おすすめ本の紹介、駄文なコラム、とか。
(ホームページに少し載せてるので興味を持たれたら…
  → http://aoimyouga.web.fc2.com/ )

そもそもは私が文庫担当になる以前、文芸書のサブだった頃、
先輩の文芸書担当に提案され、ふたりで作り始めました。
やがて先輩は退職、その後は後輩と作るものの、結局ひとりでつくることに。
発行当初は、売り上げを第一に考えた選書でしたが、
ひとりで作るようになってからは100%私物化、
好きな本を好きなように、私の思い入れだけで構成するという、
もはやただの趣味となりました。

さて、その趣味をまた再開させます。できればまた毎月発行したい。
需要があるのか。趣味なので、まあいいか。
タイトルは「青衣茗荷の文芸通信」
みょーが小

今月中には完成予定。

飛ばすなら未来へ飛ばしてくれという今日の暴風

けれど飛ばされて戻ってきたのはただの現実だった。
現実になど用はないのじゃぁぁぁあ!
と叫びながらうどんを茹でてうすあげとネギを切る。
はい、今日の夕飯はきつねうどんでした。
他人にはなかなかやさしくできないけれど、
胃にはやさしく生きていきたい。

「居心地の悪い部屋」(岸本佐知子訳/角川書店)を読み始めた。
楽しくてしょうがない。
生きていてよかった、と大げさながらも感じる物語は、
なぜかいつもこうした居心地の悪いもの。
不安定、違和感、不穏。
そんなざらつきが何よりも楽しくてその感覚に溺れてだばだば眠りたい。
そのまま起きなくてもきっと大丈夫。
だばだばだばだば………

今日のドローイングは、
風にまきこまれているのだった。
20120403_convert_20120404012836.jpg


4月の立ち位置がわからないままコートを脱ぎ捨てるよ


2年後に
2年前のぼくらを笑い飛ばせるように
時折ぼくら真んなか道 歩いてゆくのさ
          (神聖かまってちゃん「2年」)


20代は“1年後自分が何してるかわかんないような状況が楽しい”
とへらへら酔っ払っていたのだが、
今は“1か月後自分が何してるのかハラハラしている”
と、酔っ払わずに笑っている。カラカラカラカラ。
きっといろいろ間違っているね。
でもそうして生きているものはしょーがない。
もう、しょーがねーじゃん!!! を受け入れることは勇気だな。
覚悟も信念もない。ただただ勢いの勇気だな。
目をつぶった勢いで玄関の錆びたチェーンを外すしかない。
じゃないとコンビニにも行けないのだ。

4月のはじまりはいつでもどんな状況でもそんなことを思う。

とりあえずお花見に行きたいのだ。
書店員だったころ、何度かみんなで靭公園にお花見に行ったが、
いちばんおもしろかったのは、
花見をしている花見客を見物することだった。
と、見ている私も酒瓶片手だったのだが。

大阪はまだちょっと寒い。

そんな今日のドローイングはぴんく。

ぴんく小

ひびひびひびひび日々、しかも激写ふう

日々が、実は大したことないのではないかと疑っている。
けれど、日々を高らかに謳うことがなんだか素晴らしいこともわかる。
私は私によって現在
絶賛、ほぼ脳みそが溶けるような日々だ。
溶けたものがおいしい出汁になるような気もしない。
あらゆる食材も生まれ変わって逃げ出すだろう。
が、まぁ私は飲むよ、私のしぼりかすを。
何にも還元できないただの原液を、せめて炭酸で割って。

大げさな前ふりだなー困るなー
赤ワインとか飲むからじゃね?土曜日だからいんじゃね?

日記を描いているよ、という話なんです。
畳一畳ぶんくらいの紙に毎日少しずつ。日付も入れて。
主にツイッターで紹介している小説のイラストも
日記としてここに描いているのだけれど、
小説のは別の紙に描いて残そうかと最近思っている。
きょう小
趣味まるだしのこの日記帖は
ずーっと、一枚板の机の上に敷いてあって、
その上でご飯も食べたりして、
常にもさもさざわざわきゃらきゃらと増殖している。
埋まることが楽しみだ。
この日記帖をこれから何十枚も重ねることだ。

毎日することもうひとつ。
ドローイング。
どろ小
A4の紙にたらりたらり。
テレビとか見ながら、酔っぱらってひゃらひゃら歌いながら。
おいおい、あんたピンクをどーしてくれようか、
お、ここにまさかの緑を投入か!
そしてボールペンか!?と思わせて、からのー、やっぱりボールペンだったー!!
などと、
本当に、まさか本当に言いながら画材とたわむれる。
こんな自分をどうしたらいいのだろうか。
知らんが。

ドローイングはもれなく、壁に貼りつけにされる。
かべ1小
こんなふうに部屋は自分の手垢で覆われている。
そうしていないと不安でしょーがない。
自分に何も確証がないから、見えるものが必要だ。

日々という輪郭。
時間の感触。
大切にしたいと思いつつも、
そんなもの、あっさりとお酒に流されて
残るのはただの吐き気と無責任な陽気だ。

それでも何かを描こうとする浅ましさを希望と錯覚するのは、
きっとただのラッキーだな。


お味噌汁を飲みたいです。











プロフィール

Author:aoimyoga
青衣茗荷(アオイミョウガ)
大阪谷六で平面作品や雑貨を制作しています。
6年半勤めた本屋で「文芸と文庫通信」というフリーペーパーを発行していました。

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